祐天寺のペット可マンション探し、結論から
祐天寺でペットと暮らす部屋を探すなら、ペット可の物件一覧を眺める前に「予算内でどの町・どの番地なら必要な広さを確保できるか」を先に決める方が早く進みます。ペット可の条件は建物ごと・部屋ごとに設定されるため、価格の土台を固めてから可否を確認する順番になります。
最初に正直にお伝えします。発掘不動産が持っている一次情報は、実際に契約が成立した価格(成約価格)の記録です。ペット可否・ペット飼育時の敷金上乗せ・頭数や体重の制限といった条件のデータは、現時点では収集中で保有していません。したがってこの記事では、ペット可の物件そのものを名指しで並べることはしません。
代わりにできるのは、ペットと暮らす部屋選びで実際に効いてくる「広さの確保にいくらかかるか」を、町ごと・番地ごとの実数で示すことです。ペット可の可否は、候補が絞れた段階で不動産会社に確認する前提で読み進めてください。
祐天寺駅から近い順に、この記事で扱う町の実測距離は次のとおりです。
| 町 | 祐天寺駅までの距離 | 併用できる駅までの距離 |
|---|---|---|
| 目黒区祐天寺2丁目 | 280m | 学芸大学駅1076m、中目黒駅1159m |
| 目黒区祐天寺1丁目 | 462m | 中目黒駅841m、学芸大学駅1436m |
| 目黒区上目黒4丁目 | 535m | 中目黒駅958m、学芸大学駅1467m |
| 目黒区上目黒2丁目 | 859m | 中目黒駅481m、恵比寿駅1620m |
| 目黒区中央町2丁目 | 878m | 学芸大学駅480m |
| 目黒区中目黒5丁目 | 904m | 中目黒駅1214m、学芸大学駅1422m |
| 目黒区上目黒5丁目 | 918m | 池尻大橋駅1259m、中目黒駅1221m |
現地に住む宅建士が実感している、祐天寺のエリア特性
祐天寺駅の周辺は、駅に最も近い祐天寺2丁目(祐天寺駅まで280m)から、徒歩圏の外周にあたる上目黒5丁目(祐天寺駅まで918m)まで、距離の幅がそれほど大きくありません。ペットとの散歩や動物病院への移動を含めた日常の行き来を考えると、この距離の詰まり方は実感として効いてきます。
もう一つの特性は、多くの町が複数の駅を同時に使えることです。祐天寺1丁目は祐天寺駅まで462m、中目黒駅まで841m。上目黒2丁目は祐天寺駅まで859mですが、中目黒駅までは481mとむしろ中目黒側が近くなります。中央町2丁目は祐天寺駅まで878m、学芸大学駅まで480mで、こちらも学芸大学側が近い町です。
事実として言えるのはここまでです。ここから先の「どちらの駅を主に使うか」は住む人の勤務先次第なので、当メディアが決めることではありません。ただ、ペットを飼うと転居の負担が大きくなるぶん、入居時点で複数の駅を選べる立地は、暮らしの転機が来たときの選択肢として残ります。
現役大家として推せる、祐天寺の落ち着き方
祐天寺駅の周辺は、成約価格の5年間の動き方が町によってはっきり分かれています。ペットと長く住むことを前提にするなら、この差は更新時の負担に直結します。
同じ祐天寺駅の徒歩圏でも、2021年から2026年までの5年間で祐天寺2丁目は8.0%の上昇、上目黒4丁目は6.7%の上昇にとどまる一方、祐天寺1丁目は19.8%上昇しています。中央町2丁目は1.8%の上昇で、この記事で扱う町の中では最も動きが緩やかでした。
これは客観的な数字の話です。解釈として付け加えるなら、ペットと暮らす部屋は住み替えの手間が大きく、同じ部屋に長く住む前提になりやすいため、上昇の緩やかな町は長期の居住計画と相性が良い、という見方ができます。逆に上昇幅の大きい町は、今の価格で入れること自体に意味があるとも読めます。どちらを選ぶかは、住む年数の見通し次第です。
祐天寺の「実際の成約価格」で見る家賃比較




以下の金額は、SUUMOやHOME’Sなどのポータルサイトが掲載する募集価格ではなく、実際に契約が成立した価格の平均です。募集価格は交渉の余地がある希望価格で、その金額で成約するとは限りません。ここに載せているのは、成立した契約の記録そのものです。
ペットと暮らすと、間取りの選択肢は現実的な論点になります。町ごとの間取り別の成約価格は次のとおりです。
| 町 | 1R | 1K | 1DK | 1LDK | 2DK | 2LDK |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 祐天寺2丁目 | 72,900円 | 82,500円 | 101,900円 | 154,700円 | 152,200円 | 227,500円 |
| 祐天寺1丁目 | 77,100円 | 76,900円 | 98,400円 | 159,700円 | 156,200円 | 206,000円 |
| 上目黒4丁目 | 77,900円 | 85,500円 | 103,800円 | 153,300円 | 135,700円 | 194,800円 |
| 上目黒2丁目 | 91,400円 | 98,000円 | 116,600円 | 160,700円 | 138,600円 | 216,100円 |
| 中央町2丁目 | 74,900円 | 81,700円 | 97,200円 | 148,900円 | 129,900円 | 214,300円 |
| 中目黒5丁目 | 78,500円 | 76,300円 | 92,800円 | 149,400円 | 117,600円 | 218,300円 |
| 上目黒5丁目 | 75,600円 | 79,500円 | 96,200円 | 140,300円 | 130,500円 | 205,500円 |
そして、この記事で本当にお伝えしたいのはここからです。同じ町の中でも、番地によって1平方メートルあたりの成約単価が1割から2割ちがいます。
祐天寺駅に最も近い側の2つの町では、次の差が出ています。
- 祐天寺1丁目(町全体の単価は3,739円/㎡、2022年以降の成約):8番地は3,262円/㎡で町の相場より12.8%安く(成約6件・2棟)、17番地は3,275円/㎡で12.4%安く(成約6件・2棟)、11番地は3,309円/㎡で11.5%安い(成約16件・2棟)
- 上目黒4丁目(町全体の単価は3,916円/㎡、2022年以降の成約):21番地は3,146円/㎡で町の相場より19.7%安い(成約21件・4棟)
なぜこれらの番地が安いのか、その構造的な理由は現時点では特定できていません。憶測で理由を書くことはしませんので、事実として番地の間にこれだけの差があるという点だけをお伝えします。理由の解明は今後掘り下げていきます。
ペットと暮らす部屋は同じ間取りでも広めを選ぶことが多く、平方メートルあたりの単価の差はそのまま毎月の負担に乗ってきます。町名や丁目だけで絞り込む探し方では、この差は見えません。
少し視点を変えて、番地という粒度でペット可の予算を見直す
祐天寺駅から少し距離が開く町まで視野を広げると、番地による単価の差はさらに大きくなります。ペット可という条件で候補が絞られてしまうときほど、この粒度で予算を組み直す価値があります。
- 上目黒2丁目(祐天寺駅まで859m、町全体の単価は4,150円/㎡、2022年以降の成約):32番地は2,345円/㎡で町の相場より43.5%安く(成約7件・2棟)、21番地は3,409円/㎡で17.9%安く(成約5件・2棟)、25番地は3,514円/㎡で15.3%安い(成約6件・3棟)
- 中央町2丁目(祐天寺駅まで878m、町全体の単価は3,665円/㎡、2022年以降の成約):23番地は2,814円/㎡で町の相場より23.2%安く(成約6件・3棟)、30番地は3,250円/㎡で11.3%安い(成約21件・5棟)
上目黒2丁目は、町全体で見れば祐天寺駅の徒歩圏では単価の高い側の町です。ところが32番地に限れば、町の相場より43.5%低い単価で契約が成立しています。ここでも安さの理由は特定できていないため、憶測は書きません。
ペット可の条件は建物ごとに決まるため、「ペット可でこの予算」という探し方をすると候補が一気に減ります。そこで順番を入れ替えて、まず単価の低い番地を候補に入れてから、その番地に建つ建物にペット可の部屋があるかを確認していく。この順番なら、同じ予算で確保できる広さが変わってきます。
なお、この番地単位の成約単価は、当メディアが実際の契約記録から集計している一次情報です。ペット可否のデータは現時点では保有しておらず、収集中です。個別の物件に関するお問い合わせ窓口も準備中のため、気になる番地が見つかった場合は、その住所を手がかりにお近くの不動産会社へご確認ください。

